因果

3年ぶりに大学に通って6単位取れました。バカにしては上出来。親には叱られた。学習の僅かな成果としては、インド哲学に興味が湧いた。ウパニシャッドマハーバーラタラーマーヤナ。触りしか知らないけど面白いっすね。すげえぜインド。みんなヴィシュヌ。

 

どうせ死ぬんだから過去とか未来とか現在とか、どうでもよくなったんですよね。恐怖心が無くなったとかではなくて、「まあ死ぬしなあ」みたいなふんわりした思想。特段の決意も意志もない。隻狼も為すべきことを為せって言ってるし。まあそのうち何か見つかるでしょう。

 

最近、両親の老化を実感している。頭が非常に固いのだ。倫理や知識のアップデートを怠り、傍若無人な振る舞いしかできていない。60代に差し迫りもはやそれができるほどの容量が残されていないのだろう。あとは、先が短いのに今更アップデートするほどの余裕がないのかもしれない。最近増えたのが隣国への差別や偏見、自分とは違う考えを持つ人を否定すること。特に母が著しい。私が何度も指摘して注意しても意に介さず修羅のようになってしまった。もとより怒りによって相手をねじ伏せるタイプの人間だ。図らずもそうなったのだろう。私はそうはなりたくないと思っているが、結局私もそうなるのだろう。なりたくないと願う人間が身近にいるということは、自分もまた互いを引き寄せ合う似た性質を持っているということだ。悲しい因果ね。

 

ともあれ生きていることを感じられるだけで今の私には十分だ。このまま何も起きなければいいが……。