ローストビーフ

日夜うまいローストビーフを作ることに精を出している。近所に大型スーパーや業務用スーパーが一切ないので、牛モモ肉の入手が極めて困難。まれに売り出されていることはあるが、ローストビーフ用にカットされたものではないので薄い。だから半ば祈るようにして近所のスーパーに顔出しをしている。運良く300グラムでもあればラッキー。しかもオーストラリア産ならなおよし。しかしかっこつけて和牛を仕入れてるときがあるから、そのときは指を噛みつつ退散。同じグラム数でもアンガスと和牛では3倍近く値段が違う。和牛はおいしいから仕方ないよね…。

 

牛モモ肉を買ってきたら調味料を加える。バジル、パセリ、オレガノ、ガーリック、岩塩、ブラックペッパーをふんだんにかけてオリーブオイルを塗り常温になるまで放置。常温になったら表面を厚さに応じて数分焼く。焼けたと思ったらアルミホイルで包んで1時間放置。1時間経ったらアルミホイルを取り除いて完成。

 

これが私の調理法だけど、かなり適当。本格的そうだから英文のレシピを参考にしているが、たまに辞書を参考にしても全くヒットしない謎ワードをぶち込んでくるので最初の数行しか読んでいない。それにアメリカの家庭の定番みたいなゴツいオーブンなんかないし、コンロ(ガスでもIHでもないよくわからんやつ)は1つのみ! 「学生は料理なんかしねえから笑」みたいなスタンスで設計したのか? まな板を置くスペースもないから笑っちゃう。よくシンクに食材をぽろぽろ落とす。泣いていいか?

 

とはいえ安全は確保してくれるし家賃が安いので許している。やかましい隣人もいないので極めて静か。ローストビーフの話から脱線してアパートの設計の話になってしまった。

 

とにかく、完成したローストビーフは味が安定しない。ほぼ生の時もあるし、完璧に火が通っている時もある。だから今は試行錯誤のフェイズだけど、貯金がみるみる減っているのでそろそろ味を完成させたいところ。まあ無理だろうな。